今月7日、愛知県半田市内で50歳男性の変死体が発見された事件について、愛知県警は13日、この男性は交通事故で死亡したと断定。事故を起こしたまま逃走していた同市内に在住する81歳の男をひき逃げ容疑で逮捕した。容疑の一部を否認している。
愛知県警・半田署によると、逮捕された男は2010年3月7日の午後10時30分ごろ、半田市馬捨町(N34.54.8.8/E136.53.31.9)付近の市道で、道路左側の路肩を歩いていたとみられる50歳の男性をクルマではね、そのまま逃走した疑いがもたれている。
男性は翌8日の午前9時30分ごろに遺体で発見。頭部に打撃痕があったが、事故の痕跡が見当たらなかったため、当初は「死体遺棄事件」と判断され、捜査が始まった。
その後、11日になって同市内に住む男性から「父親が人身事故を起こしたようだ」と申し出があり、調べを進めたところ、現場から採取したドアミラーの台座と、男が所有する乗用車の破損箇所が一致。警察は男が事故を起こしたものと最終的に判断し、自動車運転過失致死と道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕した。
男は白内障で、視界がほとんどなかったが、クルマは日常的に運転。ドアミラーが無いことには11日になって初めて気づき、近くの自動車修理工場に持ち込んでいた。しかし、従業員は「人身事故を起こしている可能性が高い」と判断。男の家族にその旨を伝えていたという。
調べに対して男は「何かにぶつかったようには思うが、人はいなかった」などと供述。ひき逃げについて否認しているようだ。