トピー工業3月期決算…特別損失計上で最終赤字

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トピー工業が13日発表した2010年3月期の連結決算は、鉄鋼事業と自動車・産業機械部品事業の需要が大幅に減少し減収になった。最終損益はアルミホイール生産拠点の集約に伴う特別損失で10億円の赤字だった。11年3月期は最終黒字に転換する。

10年3月期の売上高は前期にくらべ32.2%減の1968億円、営業利益は同94.7%減の3億円だった。利益は収益改善効果により第3四半期から黒字を確保した。

自動車・産業機械部品事業は減収減益だった。国内生産台数が31年ぶりに900万台を下回ったことや、国内普通トラックの販売が48年ぶりに5万台を下回る厳しい状況だった。建設機械業界でも欧米市場の停滞、公共工事、民間設備投資の減少で需要が大幅に減少したことが影響した。

鉄鋼事業は鋼材需要の低迷や年度後半のスクラップ価格の一層の上昇で減収減益になった。

11年3月期は、販売数量の拡大とコスト削減効果を見込み、売上高は前期比17.9%増の2320億円、営業利益は74億円、当期純利益は37億円を見込む。

《編集部》

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