米国トヨタ自動車販売は4日、一連のリコール対象となっているトヨタ/レクサス車の改修完了件数が300万件を超えたと発表した。
内訳は「スティッキング・アクセル・ペダル(アクセルペダルの張り付き)」の恐れがある対象車が160万台、フロアマットにペダルが干渉する恐れがある対象車は150万台、2010年型『プリウス』およびレクサス『HS250h』のABSプログラムのアップデートが11万5000台で、アクセルペダル関連の改修については73万2000台以上がペダル張り付きとフロアマット干渉の両方が対象となっており、改修を終えた台数は240万台を超えるという。
発表に際し、米国トヨタのチーフ・クオリティー・オフィサーであるスティーヴ・セントアンジェロ氏は、「トヨタ及びレクサスディーラーは可能な限り迅速かつ顧客の都合にあわせることを重点において、リコールされた車両の修理を進めています」
「過去3か月に渡り、トヨタはより真摯かつ熱意を持ってお客様の声を聞き、より速く効果的にそのニーズに応えるための努力を重ね、お客様との約束を実現してきました。リコール改修を実行する中で、連日誠実に激務を遂行してきたディーラー各位の大きな努力に感謝するとともに、お客様の忍耐に対し心からの感謝をいたします。我々はお客様を失望させないことをお約束いたします」とコメントを寄せた。
現時点で「スティッキング・ペダル」のリコール分230万件のうち、約70%の改修が完了したということは、単純に計算すると1週間に平均12万件の改修が行われたことになる。フロアマット問題のリコール分540万件も約27%の改修が完了。
2010年型プリウスとHS250のABSプログラムのアップデートは対象となる14万7500件中、75%以上の改修が終了しているとのことだ。