プジョー ホガール…207ファミリーのピックアップ

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プジョーは4月30日、ブラジルでの新型車『ホガール』(HOGGAR)の発売を前に、その詳細を明らかにした。

ホガールは、プジョーが初めてブラジル市場専用に開発した小型ピックアップトラック。車名のホガールとは、アフリカ・サハラ砂漠のホガール山地に由来している。

プジョーは2008年8月、『207』のハッチバックをブラジル市場へ投入。その後、ワゴンの「SW」、サルーンの「パッション」とバリエーションを拡大してきた。ピックアップのホガールも、207ファミリーの一員としてデビューを飾る。その開発には3年の歳月を投じ、のべ100万kmに及ぶ走行テストが繰り返された。

ホガールのプラットフォームは207用をベースに延長、全長は207のハッチバック比で653mm、SW比で453mm、サルーン比で290mmも長い。この全長の長さを生かして、室内空間は1151リットル(VDA計測法)、最大積載量は742kgと、クラストップレベルを確保する。

エンジンは直列4気筒のフレックスフューエル仕様で、排気量は1360ccと1587ccの2種類。1360cc仕様は、最大出力80ps(アルコール燃料使用時は82ps)、最大トルク12.85kgmを発生。1587cc仕様は、最大出力110ps(アルコール燃料使用時は113ps)、最大トルク15.5kgmを引き出す。

サスペンションも、ハードな使用を想定して専用チューン。プジョーによると、ホガールのメイン顧客層は30 - 49歳で、そのうち89%が男性、76%は既婚者になるという。

ホガールは5月15日、ブラジル国内で販売開始。生産は、プジョーのリオデジャネイロ工場が担当する。プジョーはホガール投入により、ブラジル小型ピックアップトラック市場で、10%のシェアを奪取する計画だ。

《森脇稔》

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