[日産デザイン]頭の中のデザインから立体データまで

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  • 工業クレイ。加熱すると軟化し、室温では、削れる程度に硬化する
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日産自動車は、日産テクニカルセンター(神奈川県厚木市)内のデザインスタジオを公開し、モデル作成のプレゼンテーションを行った。

デザインリアライぜーション部の木村誠氏は、「モデルを作る際は、スケッチを基にソフトを使ってデジタル化します。そのデータを基にクレイを機械で切削し、立体にします」とデザイン画からクレイモデルを作成するにあたっての手順、業務内容を説明する。

「その後、切削したクレイモデルについて、デザイナーとモデラーがコミュニケーションを取りながら、デザインの玉成をするのが主な業務です」

「何よりも大事なのは、デザイナーが狙っているデザイン意図を表現すること、お客様にデザインの魅力を伝えられるように立体化していくことなのです」。ここでデザイン意図がうまく表現できないと、その後の製品開発に大きな影響をもたらすのである。

「立体としてデザインが完成したら、このモデルから作成したデータがアウトプットされ、プレス型になって生産車になるのです。そのデータで設計や実験部署、試作部署が動いていきます」

「デザイナーの頭の中にあるアイディアから始まって、プレス型の立体データにするまでがデザイン本部の仕事となります。何もない世界から企画を初めて立体化し、図面化するのが仕事です」

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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