フォードのダウンサイズ計画、エクスプローラー が2リットルへ

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エクスプローラー(現行型)
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フォードモーターは12日、新世代の低燃費エンジン「エコブースト」を、2013年までに年間150万台へ搭載するプランを公表した。同時に、新たに3つのエコブーストエンジンがアナウンスされ、次期フォード『エクスプローラー』には、2.0リットル直4ターボ搭載が決定した。

エコブーストは、フォードの新世代ガソリンエンジン。直噴ターボと可変バルブタイミング機構の組み合わせにより、排気量のダウンサイズを図りながら、パワーと環境性能の両立を狙う。

現在、エコブーストは3.5リットルのV型6気筒+4WDのコンビネーションで、米国向けの『トーラス』『フレックス』、リンカーン『MKS』『MKT』に搭載している。

フォードは新たに、エコブーストエンジン3機種を開発。欧州向けの『C-MAX』に1.6リットル直列4気筒ターボ、次期エクスプローラーと『エッジ』に2.0リットル直列4気筒ターボ、大型ピックアップトラック『F-150』には、FR駆動用の3.5リットルのV型6気筒ターボをする。

この中で注目すべきは、日本でもおなじみのSUV、エクスプローラーだ。現行レインジは4.6リットルV型8気筒(296ps)と4.0リットルV型6気筒(213ps)の2ユニット構成だが、次期型では半分の排気量の2.0リットル直列4気筒へ、一気にダウンサイジングが図られる。直噴ターボと可変バルブタイミング機構の採用により、4.0リットルV6並みの動力性能は確保できるというフォードの自信の表れだろう。

エコブーストの拡大戦略に関しては、フォードは2013年までに、年間150万台への搭載を予定。これは、当初の見込みを、20万台上回る台数だ。全世界では80%、北米では90%のフォード車に、エコブーストを設定するという。

さらにフォードは、2014年までに全世界販売台数の約20%へ、アイドリングストップを組み込む計画も公表。1台当たりの車両重量も110 - 165kg軽量化し、米国や欧州で厳しくなる燃費&CO2排出量規制に対応する方針だ。

《森脇稔》

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