首都高速道路は7日、首都高利用者のニーズの把握とサービス改善の基礎資料とするためアンケート全10項目を実施し、その結果を「2009年度お客さま満足度調査結果」として発表した。
調査は、同社ウェブサイト上でのアンケートに加え、料金所、運送会社、ハイヤー会社へそれぞれ調査票を配布して行なわれた。回答数は9741件。
調査結果によると、「総合満足度」では、満足48%、不満足20%で、全般的に満足している利用者が多いことが判明した。
「主要サービス8分野について満足度」は、「係員のいるブースの対応」が3.8と最も高く、「首都高の車の流れ」が2.8と最も低い値となった。総合満足度に対する影響度では、「首都高の車の流れ」「ホームページ」「走行中の快適性」が高い結果となっている。
「首都高の車の流れ」については、影響度が最も高いのは「ジャンクション付近の車の流れ」。しかし、その満足度は全4項目の中で、最も低い結果となった。次いで影響度が高い「料金付近の交通の流れ」も、「ジャンクション付近の車の流れ」に次ぐ低い結果となっている。
「安全性についての満足度と影響度」では、「合流部の安全対策」が、安全性についての満足度への影響度が高く満足度が低いという結果となっている。次いで「ゆずり合いなどの運転マナー」も満足度が低い結果となった。
「情報提供についての満足度と影響度」では、「走行中の渋滞情報・所要時間情報」や「出口案内」が相対的に満足度が高い結果となった。
「パーキングエリアについての満足度と影響度」では「食堂・レストラン・ファーストフード」は「売店・コンビニ、自動販売機」よりも満足度が低い結果となっている。
「ETC利用についての満足度と影響度」では、「料金所での表示・標識類のわかりやすさ」において満足度が低いという結果だった。
首都高速道路はこれらの調査結果を踏まえ、渋滞対策では、中央環状新宿線(3号線 - 4号線間)の開通や、川崎縦貫線(殿町 - 大師)の開通、中央環状品川線(3号線 - 湾岸線間)などで、ボトルネック対策などの推進を図るとしている。また、交通自己分析に基づき事故多発地点に対して安全対策を継続実施するなどの対策を行うとしている。