4日午前8時20分ごろ、熊本県八代市内の九州自動車道上り線を走行していた軽ワゴン車が中央分離帯に衝突。横転滑走の末に中破する事故が起きた。シートベルト未着用で同乗していた4人が車外に投げ出され、重軽傷を負っている。
熊本県警・高速隊によると、第1車線を走行していた軽ワゴン車が車線変更を行った際、第2車線で留まらずに速度を保ったまま中央分離帯に衝突した。
クルマは数回に渡って横転を繰り返し、この間に後部座席や荷台にシートベルト未着用で同乗していた4人が車外へ次々に投げ出された。
この事故で荷台部分に同乗していた8歳の男児と12歳の男子中学生と、後部座席に同乗していた65歳の女性が骨折などの重傷。助手席に同乗していた15歳の女子高校生が打撲などの軽傷。運転していた宮崎県宮崎市内に在住する38歳の女性と、車外に投げ出された3歳の女児にケガはなかった。
現場は八代市坂本町鮎帰(N32.25.28.7/E130.42.16.0)付近の九州自動車道上り線で、片側2車線の直線区間。衝突地点は地上高約100mの高架橋上だった。クルマの定員は4人で、定員オーバーの状態だったという。
警察では自動車運転過失傷害と道路交通法違反(定員外乗車、シートベルト着用義務違反)などの容疑で運転していた女性から事情を聞いている。