【OSAKA ゆめライド】太陽光発電システム採用で環境にも優しい

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混乱を招かぬよう工夫されたライティングシステム

3月20日に全線開通する第二京阪道路のオープンに先立って、3月14日、新たに開通する区間を自転車で走る「OSAKAゆめライド2010」が開催された。

遮音壁は一見、金属フレームに透明パネルが組み込まれただけに見えるが、各部に吸音材などが使われ、防音効果が高められているという。路面を照らす照明や標識の支柱は遮音壁に組み込まれており、支柱が並ぶ旧来の高速道路の雰囲気とは異なり、スッキリとして見える。遮音壁は料金所付近にまで設置され、騒音で環境を悪化させないよう配慮されていた。

コース上にあったトンネル内の照明は、高圧ナトリウム灯と特殊な蛍光灯を組み合わせたもの。色が変化しないように考えられており、また自転車の走行速度でも、進入時の暗さや出口での眩しさを感じることはなかった。入口、中間、出口では照明の数や構成が変えてあり、トンネル走行時の光によるトラブルが起きないように工夫されていた。

◆遮音在外側には太陽光発電システム

これらのトンネルの照明で使用される電気は、遮音壁外側に設けられた太陽光発電パネルから得た電気を使用しているのが、第二京阪道路の特徴。遮音壁外側に一体化された専用の太陽光発電パネルを組み込んだ、全国初のシステムだ。

パネル面積は2400平方mで、最大出力は120kw。料金所やトンネルの照明など日中の使用電力の15 - 20%をまかなえるという。パネルは壁の外側で走行時は当然、その存在を見ることができない。せっかくの試みなので、パネルのありかを示す表示など、多少のアピールがあっても良いのではと感じた。

安全性はもちろん、環境への配慮までさまざまな試みが盛り込まれた第二京阪道路。自転車で走ることで、その期待度の高さや、今後の高速道路のあり方をより鮮明に感じることができた。実際に自動車で走った場合にどう感じるのか、とても興味深い。

《萩野公慈》

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