中国国際航空とキャセイパシフィック航空は、合弁の貨物輸送航空会社を設立することで合意した。新たな合弁事業のプラットフォームは中国国際航空の完全子会社である中国国際貨運航空(ACC)を活用する。
合弁化後もACCは引き続き中国国際航空の子会社として存続し、中国国際航空が51%の株式を所有する。キャセイパシフィック航空グループは直接ACCから25%の株式を取得するとともに、海外の信託会社への貸付金の形でさらに24%の株式を所有する。
キャセイパシフィック航空グループの投資総額は16億6900万人民元(約216億9700万円)。キャセイパシフィック航空は4機の貨物航空機と予備のエンジン2機をACCに売却することでも合意した。
両社は、2006年6月から株式の持ち合いを含む戦略的協力関係を構築している。中国国際航空はキャセイパシフィック航空へ直接出資する一方、キャセイパシフィック航空は中国国際航空への戦略的な追加投資を行ったほか、香港ドラゴン航空を100%子会社化した。