三菱重工業は23日、舶用低速ディーゼルエンジン「三菱UE機関」の技術を供与しているベトナム造船産業公社が、同社傘下のバクダンディーゼル工場で初号機を完成、披露式典を行ったと発表した。
同工場では今年、さらに3台のUE機関を完成させる計画で、年産20万馬力まで生産可能な設備能力を活用して増産対応していく。
完成したUE機関初号機は、シリンダ径450mmの「7UEC45LA」で、出力は8400馬力。ビナシン傘下の造船所バグダン造船でベトナム船主のビナシン投資石油運輸向けに建造されている2万2500重量t型ばら積船に主機関として搭載される。
同機は、ベトナム国内で完成した初の舶用低速ディーゼルエンジン。ビナシンは今後も三菱重工から技術供与を受け、シリンダ径330 - 850mmの舶用低速ディーゼルエンジンの製造、販売・サービスを手掛けていく。