フォルクスワーゲンオブアメリカは2日、1月の新車販売の結果を明らかにした。総販売台数は1万8019台で、前年同月比は41.4%増。7か月連続で前年実績を上回った。
販売好調の原動力が、『ジェッタ』のディーゼル仕様、『ジェッタTDI』。同車は2008年6月、米国市場へ投入。ボディはセダンとワゴンの2種類があり、エンジンは直噴2.0リットル直4ターボディーゼル「TDI」(140ps、32.6kgm)を積む。米国EPA(環境保護局)燃費は、市街地が12.75km/リットル、高速が17.43km/リットルで、排出ガス性能は全米50州のディーゼル規制を満たす。
ジェッタTDIは、現地価格2万2270ドル(約200万円)からという戦略的設定の効果もあり、米国では発売以来、大人気。1月のTDIを含めたジェッタの総販売台数は、セダンが前年同月比43.2%増の7569台で、ワゴンが38.9%増の1324台。トータルでは42.6%増の8893台を販売した。
ジェッタ人気は、他の車種にも波及。『ゴルフ』は2009年12月に『GTI』を追加した効果で、前年同月比10.4%増の1545台をセールス。『パサートCC』は76.4%増の1891台、『ティグアン』も86.9%増の1424台と売れている。
また、今春の最終限定車をもって生産を終了する『ニュービートル』は、2167台をセールス。前年同月比は172.9%増と大幅な伸びを見せる。クーペモデルが239.1%増の1943台と人気を集めた。
フォルクスワーゲンオブアメリカのマーク・バーンズCOOは、「1月の販売結果に喜んでいる。パサートCCやティグアン、ゴルフなどの新型車が支持されている証」とコメントしている。