新日鉄、子会社が中国に進出 自動車用鋼管

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新日本製鐵は27日、子会社である日鉄鋼管が、中国の華東・華北地区の自動車用鋼管需要を獲得するため、トシダ工業の中国現地法人の無錫トシダを買収した上で、設備を増強を実施、無錫トシダで、造管から伸管、加工まで含めた自動車管一貫製造体制を構築し、社名も「無錫日鉄汽車配件」に変更して新立地に発足させると発表した。

日鉄鋼管は現在、日本国内にて小径電縫鋼管を生産・販売しているが、同社の約70%を占める自動車用鋼管の製造技術を活用、自動車需要世界一に成長した中国マーケットで自動車用鋼管の需要を開拓する。同社が海外に進出するのは初めて。

無錫トシダは、中国江蘇省無錫市に2004年8月にトシダ工業が主体となって設立、現在、1インチ電縫鋼管ライン、伸管機2基、切断加工設備を保有し、自動車用鋼管を製造している。

今回、日鉄鋼管が既存株主からの株式の買収と設備増強のための増資引受けで51%出資して子会社化し、社名も変更した。

無錫トシダの設備の増強は、2インチ電縫鋼管ラインとPIC伸管機を各1基、切断加工設備の設備を増強する。また、無錫トシダの工場敷地では拡張余地がないため、同じ無錫国家高新技術産業開発区に新たに土地・建物を賃借し、1拠点に生産を集約させる予定。

《レスポンス編集部》

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