川崎汽船は7日、船舶の運航データを衛星回線経由で陸上へ送信する電子アブログシステム(SPAS)の環境対策を目的としたバージョンアップが完了したと発表した。
SPASは、従来、所定の書式に記入の上、入港時に陸上オフィスに送付していたアブログを電子化したもので、船で入力された船舶運航データは、衛星回線を介して陸上のデータサーバーに日々送信され、自動的に蓄積・集計される。
今回、SPASバージョンアップでは、船舶運航中の環境関連データの収集、分析機能を追加し、運航状況とともに環境への影響を容易に把握することを可能にした。具体的には、既存のCO2排出量、原単位算出・集積する機能に加え、NOx・SOxの排出量算出機能・集積機能も加え、各船の運航状況と環境関連情報を総合的に判断する。
今回のバージョンアップは、これからの川崎汽船の経済運航、環境に配慮した運航を強力に支援するとしている。