暫定税率水準の維持「国民に謝りたい」…松木けんこう議員

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撮影=中島みなみ
  • 撮影=中島みなみ

ガソリン税などの暫定税率廃止を訴えていた松木けんこう民主党国会対策副委員長は、税制大綱で確定した暫定税率水準の維持について「マニフェストとは違う。党として決めたのは仕方がないが、真摯に謝りたい」と語った。

松木氏の選挙区は北海道12区。宗谷、オホーツク地域の日本一広い選挙区だ。「地域の皆さんの足として、必需品となっている自動車のガソリン代は切実な問題なのです」と、選挙民に訴え、「国民に返せるお金は、約2兆5千億円。とりわけ自動車交通への依存度が高い地方では、可処分所得を増やし、地域の活性化につながります」と主張してきた。

「もともと暫定税率は道路をよくしたいということで払わされてきたもので、その道路がほぼ整備されたから国民にお返ししようという趣旨だったので、私自身はこのままにするのは残念。一人ではどうにもならなかった。少しの救いは、燃油の異常高騰があれば課税を停止するという法的措置が講じられるということ」(松木氏)

暫定税率は形式的には廃止されるが、その税率は維持される。税制上のこのテクニックは国民にはわかりにくい。その理由を探すように「一方で税収がかなり落ち込んでいるという事実もある……。しかし、理屈にならないからすいませんというだけだ」と、無念そうに話した。

松木氏は、小沢氏を支持する若手グループ「一新会」事務局次長。

《中島みなみ》

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