10人死傷の追突事故 禁固7年求刑

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今年9月、茨城県かすみがうら市内の国道6号で大型トラックを運転中に渋滞の車列に突っ込み、10人を死傷させたとして、自動車運転過失致死傷罪に問われた58歳の男に対する初公判が11月27日、水戸地裁土浦支部で開かれた。被告は起訴事実を認めている。

起訴状によると、問題の事故は9月16日午前に発生している。かすみがうら市西野寺(N36.10/E140.15)付近の国道6号を走行中の大型トラックが、前方で発生していた渋滞の車列に減速しないまま突っ込んだ。トラックは最後部に位置していたワゴン車を押し潰し、車体に乗り上げるようにして停止。ワゴン車の6人が死傷、他車両の4人も軽傷を負った。

警察はトラックを運転していた長崎県佐世保市内に在住する59歳の男を自動車運転過失致死傷容疑で逮捕。調べに対しては「助手席に置いていた携帯電話を探していて、前を見ていなかった」などと供述。検察も同罪で起訴していた。

11月27日に水戸地裁土浦支部で開かれた初公判で、被告の男は起訴事実を全面的に認めた。検察側は冒頭陳述で「事故は被告の脇見運転が主因で発生した」と指摘。「結果は重大であり、極めて危険かつ無謀」として、裁判所に対して禁固7年を求刑し、この日で結審した。

《石田真一》

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