GM、オペルの売却中止を正式発表---自主再建へ

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新型アストラ(前列中央)以下、歴代コンパクトカー
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  • インシグニア。2009年欧州カーオブザイヤー

ゼネラルモーターズ(GM)は、カナダのマグナとロシアの銀行に売却を決定していたオペル/ヴォクスホールについて、引き続きGMが保有することを決定、欧州でのGM事業の本格的再編に乗り出すと発表した。

オペルのここ2 - 3カ月の事業環境が大幅に改善し、小型車が主力のオペルは、環境規制が強化される中、GMグループにとって重要と判断、引き続きGMの傘下に置き、自主再建を目指す方針だ。

GMのフリッツ・ヘンダーソン社長兼CEOは「GMはドイツおよびその他の政府に再編計画を提示するが、彼らが好意的に検討してくれることを願っている。この問題は複雑で期間も長引いたため、関係者全員が神経のすり減る思いをしてきたことを我々は理解している。しかし、当初から、我々のゴールは、当社の顧客、従業員、仕入先、販売店のための最善の長期的ソリューションを確保するということであり、今回の決定はそれを反映したものである」と述べている。

GMは、欧州事業再編に必要な費用の合計を概算で30億ユーロと見積もっている。GMは全てのヨーロッパの労働組合と協力して、オペルの再編にとって有意義な計画を立てていく。

一方、マグナ連合へのオペル売却を後押ししてきたドイツ政府などは、GMのオペル売却中止に反発を強めるのは必至で、政府の意向次第では、GMに多額の追加負担が発生する可能性もある。

《レスポンス編集部》

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