ロータスはフランクフルトモーターショーで同社初となるシリーズハイブリッド用エンジン「レンジエクステンダー」(=航続延長装置)を発表した。
新登場のエンジンは1気筒あたり2バルブの1.2リットルccのオールアルミ3気筒。シリンダーヘッドとブロックを一体成型とし、重量は56kgに抑えられた。燃料はガソリンの他エタノールやメタノールにも対応。
英国政府が主導する「リモ・グリーン」プロジェクトの一環として、ジャガーが開発中の大型ハイブリッドセダンに採用する方向で話が進んでいるという。
エグゼクティブ・エンジニアのポール・バーク氏に話を聞いた。「既存のガソリンエンジンをベースとしたのではなく、ゼロからシリーズハイブリッド専用エンジンとして新規開発しました」。
「直接動力を伝達するパラレルハイブリッド用エンジンのように低回転から高回転まで常に回転数を変動させる必要がないので、効率よくジェネレーターを駆動させる為に常用回転数を1500rpm(15kW)から3500rpm(35kW)の2点に絞ることができたのでエンジン強度は最小限で済みましたし、エンジン単体としてシンプルかつ軽量化を図ることにも成功しました」
「オールアルミのブロックはヘッドとインテークマニホールドまでを一体化することでガスケットやウォータージャケットを簡略化し、コンパクト化と同時に低コスト化も実現。高価な直噴を使うことなくEURO5をクリアしました」
「現在ジャガーが開発している大型EVのレンジエクステンダーとして供給する話を進めています」とのことだ。