4日、北海道登別市内で乗用車が対向車線側に逸脱、対向車線の別の乗用車と衝突した。クルマは逃走。後に36歳の男が警察に出頭したが身代わりと判明。犯人隠避で逮捕された男は「電話で呼び出され、現場に向かった」などと供述しているという。
北海道警・室蘭署によると、事故が起きたのは4日の午後8時30分ごろ。登別市栄町2丁目(N42.22/E141.4)付近の国道36号を走行していた乗用車が対向車線側に逸脱。対向車線を順走してきた別の乗用車と衝突した。
この事故で被衝突側のクルマを運転していた62歳の男性と、同乗していた67歳の女性が頚部打撲などの軽傷。車線逸脱・衝突したクルマは現場から逃走したため、警察は軽傷ひき逃げ事件として捜査を開始。事故から約30分後、現場近くに住む36歳の男が現れ、「自分が事故を起こした」と申告した。
警察はこの男に任意同行を求め、ひき逃げ容疑で事情を聞いたが、事故の状況などに事実と異なる点があることが判明。これを追及したところ、「友人の身代わりになって出頭した」と供述。この供述を元に、同署は5日未明に室蘭市内に在住する35歳の男を自動車運転過失傷害と道路交通法違反(ひき逃げ、無免許運転)の容疑で逮捕、最初に出頭してきた男を犯人隠避容疑でそれぞれ逮捕している。
現場は片側1車線。2人は友人同士だった。調べに対し、ひき逃げ事故を起こした男は「無免許運転の発覚を恐れた」と供述。