栃木県警は27日、偽造した運転免許証を提示して栃木県内の観光バス会社に入社し、大型バスを無免許で運転していたとして、茨城県大子町内に在住する30歳の男を偽造有印公文書行使と道路交通法違反(無免許運転)容疑で逮捕した。
栃木県警・那須塩原署によると、逮捕された男は今年1月から6月までの間、栃木県北部にある観光バス会社に勤務。無免許であるにもかかわらず、少なくとも100回近く観光バス(営業車)を無免許で運転した疑いがもたれている。
男はこのバス会社の採用面接を受けた際、偽造された大型二種免許を提示。有資格者であると偽っていた。男は採用されたが、勤務態度に問題があるとして6月中旬に解雇されていた。
免許証は精巧に偽造されたもので、免許番号の照会をしないと偽造であることがわからず、男が勤務していたバス会社も偽造とは見抜けなかったという。男は過去に中型自動車運転免許を取得していたが、2003年に失効。以後は無免許状態だったとみられる。二種免許の取得経験は無かった。
警察では男が偽造免許製造や販売を手掛けるグループから購入した疑いがあるとして、入手ルートについて男を厳しく追及する方針だ。