神奈川県警は1日、横浜市旭区内の国道16号で重傷ひき逃げ事件を起こしたとして、40歳のタクシー運転手の女を自動車運転過失傷害と道路交通法違反容疑で逮捕した。現場は警察署の前にある交差点だったという。
神奈川県警・保土ヶ谷署によると、問題の事故は7月31日の午後9時55分ごろ発生した。横浜市旭区川辺町付近の国道16号で、交差点を直進していたバイクと、対向車線側から右折してきた乗用車が衝突した。
バイクは転倒し、路上に投げ出された21歳の男性は左手指を骨折する重傷。現場は同署前の交差点で、衝突音に気づいた署員が外に出たときにはクルマはすでに逃走していたが、目撃者の証言から「逃げたクルマはタクシーだった」ということが判明。ナンバーの一部も目撃されており、警察ではこれら情報を元に重傷ひき逃げ事件として捜査を開始。
その結果、同市内のタクシー会社に運転手として勤務する40歳の女が事件に関与したことが判明。任意聴取で容疑を認めたことから、ひき逃げ容疑で逮捕した。調べに対しては「送迎を依頼された客を待たせていたので急いでいた」などと供述しているようだ。