住友金属工業は、17日午前10時より和歌山製鉄所新第1高炉に火入れを行った。これにより、和歌山製鉄所では、上工程更新投資(第1期)と地域環境保全投資が完了する。
新第1高炉は7月11日に吹き止めた第4高炉からスイッチする。第4高炉の稼働日数は1万1日(約27年4か月)で世界新記録となった。
新第1高炉の炉内容積は3700立法mで、第4高炉(炉内容積2700立方m)との切り替えにより、和歌山製鉄所の粗鋼生産能力は年間450万tとなる。
同社は2007年10月に稼動中の第5高炉の更新として新第2高炉の建設を決定した。新第1高炉と同仕様の双子高炉で、操業ノウハウや予備の部品を共有することで、安定操業とコスト削減を図る。あわせて製鋼設備の増強も実施する。投資総額1150億円となる見込み。これらの一連の投資により、粗鋼生産能力年間520万tをベースとした生産体制を確立する。