「ATインターナショナル2009」が15日、横浜・みなとみらいのパシフィコ横浜で開幕した。同展はカーエレクトロニクス関連の自動車技術専門展で、電気自動車をはじめとしたさまざまなカーエレクトロニス製品が並んでいた。
その中で、今海外からも引っ張りだこになっている製品が展示された。フォーラムエイトの「UC-win/Road 3次元リアルタイム・バーチャルリアリティ」がそれだ。同製品はパソコンに映し出された地図に自分で思うように道路をつくり、しかもその道を走ることができるというもの。
「クルマで走った時のイメージができるので、標識をどこに設置したらいいかなど、道路整備を行うときに非常に便利です。今建設が進んでいる首都高の池尻大橋ジャンクションはこれを使って設計されたのです」と同社関係者は説明する。
一般の人にバーチャルなジャンクションを走ってもらい、アンケートを取り、その意見を繁栄した形で現在建設が進められている。
「全世界で1000人のユーザーがこれを使っています。最近は中国からの引き合いが多く、中国語のものも出しました。導入した数も90と急速に伸びている状況です」
そして同社では、最近のエコブームを考え、「ECOドライブプラグイン」というプログラムも開発した。これはバーチャルの道を走ったときの燃費がわかるというもの。「これを使えば、坂道をどのようにつくったら一番燃費が少なくてすむかなど、設計段階から燃費を考えて道路をつくることができます」
同社では、環境への貢献という意味を込めて、これからこの販売にも力を入れていくという。