ヒュンダイの米国販売、スクラップインセンティブで高い伸び

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ヒュンダイモーターアメリカは10日、スクラップインセンティブ開始後1週間の新車販売が、前年同月比7%増となったと発表した。インセンティブ対象車だけで見ると、32%増と高い伸びを記録している。

オバマ大統領は6月23日、CARS(カー・アローワンス・リベート・システム)法案に署名。これはいわゆる「キャッシュ・フォー・クランカー」と呼ばれるもので、米国版スクラップインセンティブを意味する。先行して実施したドイツなどの各国で高い効果を発揮したことから、米国も新車販売の回復策として、スクラップインセンティブの導入を決めた。

米国の場合、旧車から一定の燃費基準を満たした新車に代替する際に、政府が下取り額として4500ドル(約42万円)分の金券を支給するという内容だ。つまり、下取り額が4500ドルよりも低い車に乗っている顧客にはメリットがあるが、4500ドルを上回る高年式車を所有する顧客にメリットはない。

金券支給の可否を判断する燃費基準は、現在所有する車よりも乗用車が10マイル/ガロン(約4.25km/リットル)以上、ライトトラック(SUV/ピックアップトラック/ミニバン)が5マイル/ガロン(約2.13km/リットル)以上、燃費が良ければOKというもの。

また、この基準を満たしていなくても、現在所有する車よりも購入する新車の燃費が、乗用車で4‐9マイル/ガロン(約1.7‐3.83km/リットル)以上、ライトトラック(SUV/ピックアップトラック/ミニバン)で2‐4マイル/ガロン(約0.85‐1.7km/リットル)以上良好なら、3500ドル(約32万5000円)分の金券が支給される。

ただし、購入補助が受けられる車種はメーカーによって決められており、ヒュンダイの場合、『アクセント』『エラントラ』『エラントラツーリング』『アントラージュ』『ソナタ』(2.4/3.3リットル)『ジェネシスクーペ』(2.0リットル)、『ティブロン』(2.0リットル)『ツーソン』(2.0/2.7リットル)『サンタフェ』(2.7/3.3リットル)『ベラクルス』の全13車種となる。

米国では最も早くスクラップインセンティブを導入したヒュンダイは、2日に同制度を開始。8日までの1週間の販売台数は前年実績を7%上回った。インセンティブ対象車だけに限ると、32%増と高い伸びをマークしている。

とくに伸び率が高かったのが、エラントラの41%増。ソナタが29%増、アクセントが16%増で続いている。ヒュンダイモーターアメリカのジョン・クラフィシック社長兼CEOは、「このプログラムが顧客の需要を喚起した。7月の1か月間では、約10%の伸びを想定している」と、スクラップインセンティブの効果に期待を寄せる。

ヒュンダイは7月1日から8月31日まで、新車を購入&リースした顧客に対して、年内のガソリン代を1.49ドル/ガロン(約36.45円/リットル)に固定し、その差額を負担する「ヒュンダイアシュランス・ガスロック」プログラムを実施中。スクラップインセンティブと合わせ、拡販を目論んでいる。

《森脇稔》

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