ヒッチハイクを装った強盗事件、被害者の虚偽申告だった

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今年6月上旬に滋賀県大津市内で発生した強盗事件について、滋賀県警は7日、事件の被害者とされていた29歳の男が虚偽の申告をしたと断定し、この男を軽犯罪法違反(虚偽申告)容疑で書類送検した。

滋賀県警・甲賀署によると、虚偽申告と判断された事件は今年6月9日に発生した…とされていた。軽犯罪法違反容疑で書類送検された男は同日夕方、滋賀県栗東市内でヒッチハイクをしている母子を発見。「信楽まで行きたい」というのでクルマに乗せたところ、まもなく幼児が尿意をもよおした。このため、大津市内の山中で一旦停車したところ、強引に乗りこんできた男に顔面を首を絞められ、意識を失っている間に現金を奪われたと警察に申告していた。

同署では親子とみられる3人がヒッチハイクを装って接近し、強盗を行ったものとして捜査を開始。ところが男のクルマからは容疑者のものとみられる指紋や遺留物は一切発見されずなかった。また、「首を絞められて失神した」と男は証言したものの、首に残されていた痕跡程度の絞め方では意識を失う可能性が少ないこともわかった。

警察では「虚偽申告の可能性もある」として、改めて捜査を行ったが、周辺道路の通行記録を精査した結果、男のクルマは京都方面に向かっていたことが判明。この点を追及したところ、虚偽申告を大筋で認めたという。

《石田真一》

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