RVの屋根に仲間を乗せ暴走 1人死亡

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10日未明、長野県佐久市内の国道254号で、屋根上に複数人を乗せたまま走行していたRVを長野県警・佐久署のパトカーが発見。ただちに追跡を開始した。RVはそのまま逃走したが、途中で21歳の男性が転落し、後に収容先の病院で死亡している。

同署によると、事故が起きたのは10日の午前0時10分ごろ。佐久市野沢付近の国道254号をパトロールしていた同署員が、若い男性3人が屋根上に乗ったRVを発見。停止するように命じたが、RVはこれを無視して逃走した。

同署員はパトカーで追跡したが、クルマは速度を上げて逃走。約200m追跡したところで危険と判断されて打ち切られたが、この直後にRVから男性1人が転落した。男性は頭部を強打。近くの病院に収容されたが、意識を回復することなく11日未明に死亡した。後の調べで、同市内に住む21歳の男性と判明している。

クルマはそのまま逃走したため、警察は重傷ひき逃げ事件として捜査を開始。同日朝になってから若い男女5人が同署に出頭。「男性が転落したことはわかったが、怖くなって逃げた」と供述したことから、警察はクルマを運転していた20歳の男を自動車運転過失傷害と道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕。男性死亡後は容疑を同致死に切り替え、調べを続けている。

逮捕された男と、負傷した男性を含む6人は9日夜から同市内の飲食店で食事をしていた。このうち、負傷した男性を含む3人が飲酒。酔っ払ったことで気が大きくなったのか、屋根の上に登り、逮捕された男に「このまま走れ」と指示したという。男はこれを拒否することなく、クルマ走らせていた。

店から発見現場までは約7kmあるが、クルマは3人を乗せたままこの区間を走行したとみられている。

《石田真一》

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