三井造船は、千葉事業所で、イギリスのケイライン・バルク・シッピング(UK)社向け17万7000重量t型ばら積み貨物運搬船「ケープ・ブリタニア」が完成し、同事業所で引き渡した。
新船は、貨物艙に二重船側構造を採用することにより、荷役効率化、貨物艙内のメンテナンス性、構造安全性の向上を図った、新設計ダンケルクマックス型ケープサイズバルカーの2番船となる。
SOLAS条約の二重船側構造要件を満たした構造でありながら、構造配置を工夫することで従来の単船側構造船並みの貨物艙容積を確保している。国際船級協会連合の統一規則に沿って設計され、オペレーションの自由度の確保と構造安全性の向上の両立を図った。
SOLAS条約に基づいた通行設備を貨物艙内に設置することで、安全で効率の良い点検が可能。船首楼の設置と船首部予備浮力に関する新規則への対応により、安全性の向上も図った。