野望に満ちた中国製EVセダン、米国へ2010年上陸

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野望に満ちた中国製EVセダン、米国へ2010年上陸
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米国のコーダ(CODA)オートモーティブは3日、中国製の小型EVセダン、『コーダEV』を2010年秋、米国カリフォルニア州で発売すると発表した。

コーダオートモーティブは、法律家のマイルス・ルビン氏が代表を務めるマイルスEV社が立ち上げた新ブランド。ルビン氏は早くから中国企業の電池技術に着目しており、マイルスEV社は米国内で中国製バッテリーを積む商用EVをリース販売している。コーダEVは、同社初の高速道路を走行できる5名乗りの乗用4ドアEVセダンとして企画された。

モーターは米国コロラド州に本社を置くUQM社製を採用。最大出力134ps、最大トルク30.6kgmを発生する。2次電池はマイルスEV社と提携関係にある中国の大手電池会社、天津力神のリチウムイオンバッテリー。天津力神はアップル社をはじめ、モトローラ、サムスン、ボーダフォンなどに、携帯電話用のリチウムイオン電池を納入している企業として知られる。

コーダEVが積むリチウムイオンバッテリーは、蓄電容量34kWh、定格電圧333V。前述のモーターとの組み合わせにより、0-96km/h加速11秒以下、最高速129km/h(リミッター作動)、最大航続距離193kmの実用的な性能を発揮する。

充電は家庭用の110Vと220Vソケットに対応。充電時間は220Vで6時間以内だが、64km程度の短距離を走行するなら、約2時間のチャージでOKだという。

シャシーやボディは中国の自動車メーカー、哈飛汽車の4ドアセダンがベース。組み立ても哈飛汽車で行う。エアバッグやABS、ESPは標準装備。中国製で気になる衝突安全性に関して、コーダは「米国の基準はもちろん、ユーロNCAPの4-5つ星基準は満たす」と説明している。

コーダEVは2010年秋、充電インフラの整ったカリフォルニア州で限定発売。価格は4万5000ドル(約434万円)だが、米国政府からの7万5000ドル(約72万円)の補助金が受けられるため、実質プライスは3万7500ドル(約362万円)となる。

コーダの試算によると、100マイル(約161km)を走行した際のコストは3ドル(約290円)。米国で一般的なガソリン小型セダンが、燃費20MPG(約8.5km/リットル)とすると、ガソリン代は17ドル(約1640円)となり、コストは5倍の差がつくという。1年間では2000ドル(約19万3000円)、10年間では2万ドル(約193万円)節約できると、EVのメリットを強調している。

しかし、最大の欠点はその没個性的なデザインだろう。コーダは、「2010年に2700台、2011年には2万台を販売したい」と意気込むが、価格帯が異なるとはいえ、テスラの4ドアEVスポーツ『モデルS』と比較すると、あまりに華やかさに欠ける。米国メディアの間でも、「販売目標達成は困難なのでは」との見方が支配的だ。
《森脇稔》

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