事故の目撃者を約2kmひきずる

自動車 社会 社会

5月30日深夜、熊本県菊池市内の駐車場で当て逃げ事故を起こし、逃走を阻止しようとした目撃者がこのクルマにひきずられる事件が起きた。警察ではクルマを運転していた58歳の男を飲酒運転の現行犯で逮捕。1日に殺人未遂容疑で再逮捕している。

熊本県警・菊池署によると、事件が起きたのは5月30日の午後10時50分ごろ。菊池市隈府付近の市道を歩いていた41歳の男性が、道路に隣接する駐車場内にいた軽乗用車が、駐車中の乗用車に接触したのを目撃した。

軽乗用車はそのまま出口に向かったため、男性は「ちゃんと警察に通報しなさい」と、運転していた男に注意した。しかし、男はこれを無視。男性がクルマの前に立ったところ、男はクルマを急発進させたため、男性はボンネットにしがみついた。

クルマはその後、蛇行や急な加減速を繰り返しながら約2kmに渡って走行。最終的には縁石に衝突する事故を起こし、男性はこの時点で振り落とされた。衝突音を聞きつけた近隣住民が警察に通報。男からは呼気1リットルあたり0.48ミリグラムの高濃度アルコール分が検出されたことから、警察は道路交通法違反(酒気帯び運転)の現行犯で逮捕された。

逃走を阻止しようとした男性は腹部などを打撲する軽傷を負っており、約2kmに渡ってひきずるという悪質性を警察では重視。男に未必の殺意が生じていたとして、1日に殺人未遂容疑で再逮捕している。

調べに対して男は「飲酒運転の発覚を恐れた」と供述。殺意については否認しているようだ。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

教えて!はじめてEV