トヨタ紡織は26日、植物由来の原料を用いた「自動車用シートクッション」をトヨタ自動車、三井化学と共同で開発し、トヨタ自動車が18日に発売した新型『プリウス』に採用されたと発表した。
このシートクッションは、クッション部分に使用されるポリウレタンの主原料である石油由来のポリオールの一部を、植物由来の「ひまし油」の成分に置き換えている。ひまし油を分子レベルでポリオールに近い構造へと変性させる技術を用い、自動車用シートに要求される反発弾性、耐久性を実現した。
これにより、乗り心地性能、品質、質量はそのままに、植物由来の原料を使用することによって、製造から廃棄までのライフサイクルで二酸化炭素排出量を抑制するとともに、限りある石油資源の使用量低減に寄与するとしている。
 
トヨタ紡織では、地球環境にやさしい社会を実現するために、1990年代後半から植物由来の原料を自動車内装部品に採用する研究に取り組んでいる。代表例が、生長が早く二酸化炭素の吸収能力が高い一年草植物「ケナフ」で、インドネシアで種子開発から、栽培、ボード生産までのすべてを事業化、世界各地でドアトリム基材などの内装部品に採用している。
 
同社では、今後も植物由来のシートクッションの採用車種拡大を提案するとともに、内装部品に応用できる新たな植物の研究を重ね、内装部品の植物化によるカーボンニュートラルの実現を目指す。

 
    





 
           
           
           
           
           
          
 
           
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