富士通テンは、自社の全製品分野でのLCA(ライフサイクル・アセスメント)を実施し、3月に製品分野ごとのCO2排出量をベースにした算出基準を制定した。これをベースに09年度中にLCA結果を活用するための情報システムを整備し、より環境に配慮した製品開発を開始する。
同社は従来、顧客からの要望に基づきライフサイクルの一部(素材・製造)における環境負荷評価を実施してきたが、07年度に先行の2製品分野で初めて、ライフサイクル全体における評価を実施した。
08年度には実施範囲を全製品分野に拡大し、それらの結果を踏まえて製品分野ごとの算出基準を制定した。
09年度中に製品の環境負荷(LCA値)の低減と製品価値(機能・性能)の向上を総合的に評価し、設計改善に活用しやすくするための情報システムを整備、より環境に配慮した製品作りを推進していく方針だ。