GMカナダ、販売店を約42%削減へ

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GMカナダは5月20日、カナダ内のディーラー削減に着手した。カナダ内に展開するディーラーは2010年10月をメドに、約42%削減する。

GMは4月27日、再建プランを発表。カナダ内では販売ネットワークの再編が柱で、現在709か所のディーラーの約42%に当たる300店舗を閉鎖し、約400拠点にまで削減する。

カナダではオンタリオ州の工場維持を条件に、カナダ政府とオンタリオ州がGMに30億カナダドル(約2200億円)の追加融資を実施したこともあり、GMはカナダ政府とオンタリオ州から、さらなるリストラを求められていた。

そこでGMカナダは、販売店との交渉を前倒しで実施。現在のディストリビューター契約は、2010年10月に満了するため、GMは閉鎖対象となる300店舗とは、契約を更新しない方針だ。GMカナダは「販売網の再編は、販売にかかるコスト削減が目的」と説明している。

GMは5月15日、2010年終わりまでに米国に5969あるディーラーのうち、約40%に当たる2369店舗を削減すると正式発表したばかり。カナダでの販売店削減も、米国とほぼ同じ規模だ。

現在、GMカナダ本体には1万2000人の従業員がいるが、カナダの自動車ディーラー団体は、「販売店の閉鎖により、GMカナダの社員とほぼ同じ、1万人の雇用が失われる」と警告している。

《森脇稔》

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