いすゞ自動車は11日、2009年3月期決算と今期(10年3月期)の業績予想を発表した。今期は国内が16%減の4万9000台、海外が34%減の22万6000台と引き続き大幅な販売減少を見込み、売上高は24.2%減の1兆800億円を予想している。
営業利益段階では販売減による影響が840億円発生、営業利益は180億円の赤字になる。また純利益は200億円の赤字と2期連続の損失を予想。為替は1ドル=95円を前提とした。
前期は、国内外とも販売数量が2割強減少、売上高は26%落ち込んだ。上期の業績が順調だったため、通期では217億円(80.2%減)の営業利益を確保した。しかし、繰延税金資産を200億円余り取り崩したため、純利益は269億円の欠損と6期ぶりの赤字に転落した。期末配当は08年3月期の5円から無配とした。
細井行社長は今期の市場動向について「上期でほぼ底打ちし、下期からは穏やかな回復」と展望、同社の収益も下期の黒字転換を見込んでいる。