ホンダが発表した2009年3月期の連結決算は、最終利益が前年同期比77.2%減の1370億円となり、大幅減益ながら黒字をキープした。
研究開発費の減少、コストダウン効果、為替が想定よりも円安だったため、前回の業績見通しよりも改善した。
四輪車の国内売上げ台数は同9.6%減の55万6000台、海外売上げ台数はアジアやブラジルなどで増加したものの、北米で減少したため同10.5%減の296万1000台だった。二輪事業は国内が同25.4%減の23万2000台と大幅に落ち込んだが、海外はブラジルやその他地域が好調で同9.7%増の988万2000台だった。
売上高では四輪の落ち込みや為替換算の影響で同16.6%減の10兆112億円となった。
収益では、営業利益は減収にともなう利益の減少、為替差損、減産に伴うコスト影響、F1レースからの撤退や新機種の開発中止に伴う臨時費用の影響で同80.1%減の1896億円となった。税引前利益は同81.9%減の1617億円だった。