川島織物、自動車関連の不振で特別損失、最終赤字41億円

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川島織物セルコンは24日、2009年3月期に米国の自動車内装材生産子会社の投資損失の引き当てなど特別損失を計上すると発表した。

世界的な景気低迷の影響により、世界の自動車市場が急激に縮小したことから、自動車の生産台数は、大幅な減産となった。こうした事業環境の下、同社グループの自動車・列車・航空機内装材事業は、売上高が大幅に減少したことから、業績が大幅に悪化する見通しとなった。更に、厳しい経営環境は当面続くと考えられ、自動車・列車・航空機内装材事業の業績が短期間で大きく好転することは困難と判断、損失を計上する。
 
米国子会社について関係会社投資損失を引当てる。引当額は単独で15億5000万円。また、自動車・列車・航空機内装材事業用固定資産の減損として連結・単独で7億6000万円を計上する。自動車内装材を生産する子会社の川島愛知川工場の株式評価損として単独で2億2000万円を計上する。
 
このほか、和装製品製造子会社の債権貸倒引当金繰入や早期希望退職者制度による退職給付金制度による特別損失も計上する。
 
このため、2009年3月期連結業績で売上高は732億円、営業赤字6億2000万円、経常赤字8億2000万円に下方修正、収支トントンを予想していた最終損益は41億円の赤字となる見通し。

《レスポンス編集部》

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