三井造船は、千葉事業所で商船三井向けダブルハルVLCC(超大型油槽船)「シヅキサン」を竣工し、船主に引き渡した。
同社は、輸送効率を向上させた新船型「三井マラッカダブルマックス」を開発し2005年5月に1番船を引き渡したが、今回の船はその7番船となる。
船は、マラッカマックス船型としては最大の載貨重量と最大の貨物油艙容積をもち、さらに最頻比重の原油を効率よく輸送できる船型。特に海洋・地球環境の保全に配慮して、将来IMO(国際海事機構)で規制される規則を考慮して、船体や燃料油タンクのダブルハル(二重船殻構造)化を先取り実施した。
また、新たに開発したプロペラの推進効率を高めるための省エネ装置装備し、航海速力、燃費の向上を図っている。