9日午後、長野県飯田市内の国道151号を走行していた乗用車が路外に逸脱。電柱に衝突する単独物損事故が起きた。クルマを運転していた飯田市議を務める61歳の男性は現場近くにある雑木林の中で首吊り自殺をしているのが発見されている。
長野県警・飯田署によると、事故が起きたのは9日の午後3時45分ごろ。飯田市八幡町付近の国道151号を走行していた乗用車が路外に逸脱。道路左側の電柱に衝突した。
クルマを運転していたのは飯田市議を務める61歳の男性が運転していたが、この男性は同乗者に対して「ちょっと電話を掛けてくる」と言い残し、現場を離れた。しかし、男性がいつまで経っても現場に戻ってこないことから、周囲を捜索したところ、現場から約300m離れた雑木林の中で男性が首を吊っているのを発見。近くの病院に収容されたが、まもなく死亡が確認された。遺書は見つかっていないが、状況から自殺を図ったとみられている。
その後の調べで、死亡した男性は大型自動二輪と大型特殊(農耕車限定)の免許を取得した経験があったものの、普通自動車免許については取得経験が無かったことが判明した。男性は19日に投票が予定されている市議選に立候補することを表明。事故当日も自分でクルマを運転し、支持者の自宅などを訪問していたという。
警察では「無免許運転の発覚を恐れ、自殺した可能性が高い」として、関係者から事情を聞いている。