新神戸電機は10日、子会社で自動車用蓄電池や合成樹脂自動車部品を生産・販売する日立蓄電池(東莞)有限公司に対する投資損失引当金、貸倒引当金を特別損失に計上すると発表した。
日立蓄電池は、電池の主原料である鉛価格の高騰や世界同時不況、円高による為替評価損の影響で収益の改善が当初予定より遅れ、累積損失を5年以内に解消することが、合理的に見込めなくなった。このため、新神戸は日立蓄電池に対する出資金と貸付金に対してそれぞれ投資損失引当金約12億円、貸倒引当金約1億円を特別損失に計上した。
新神戸はこれに伴って2009年3月期の単独決算の通期業績見通しについて最終利益を19億円から6億4000万円に下方修正した。