サンアロマー、大分工場の生産能力増強へ…高付加価値ポリプロピレン導入

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サンアロマーは、大分工場の競争力を強化するため、高付加価値ポリプロピレンの導入、既存プラントの能力増強、省エネを実現する工事の起工式を行った。4月1日に着工し、2010年4月に竣工する予定。総投資額は40 - 50億円になる見込み。

具体的には、大分工場の第3系列を、ゴム含有量の高い高付加価値ポリプロピレンが製造できるよう改造、これに伴う既存設備の能力不足を補うことを目的に、第1系列の設備能力を約6万トン増強する。
 
この増強にあたり第1系列のプロセスに、第3系列で採用しているライオンデルバセル社のスフェリポール技術を取り入れ、省エネと設備管理の効率化によるコストダウンを図る。第1系列の改造後のCO2排出量は2007年との比較で12%削減できる見込み。
 
同社が導入を決定した高付加価値ポリプロピレンは、ゴム含有量が高く、高剛性・高衝撃性能により成型品での軽量化・低コスト化を図れるといった特長を備えたポリプロピレン。これにより特に食品包装分野や自動車分野向けで、多様化するニーズに応え、生産開始数年後を目処に年間4万 - 5万tの販売を目指す。

《レスポンス編集部》

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