富士機工、通期業績見通しを下方修正…赤字が拡大

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富士機工は2009年3月期の通期連結業績見通しの下方修正を発表した。

売上高は1100億円を予想していたが、954億円にとどまる見通し。世界的に自動車市場の低迷が予想以上に長引いているため。
 
損益も原材料価格高騰による収益性の悪化を各種合理化でカバーできなくなった。また、欧州の子会社の業績悪化で減損処理も見込んでいる。これらの結果、営業損益は3億円の黒字を予想していたが25億円の赤字となる見通し。経常赤字は5億円から38億円と、赤字幅が拡大する見込み。
 
一方、米国子会社ダグラス・オートテック・コーポレーションでは、同社がUAW(全米自動車労働組合)と労働協約改定の合意ができず、発生したストライキが違法となった。そのため組合員を解雇したことにより、退職者医療保険について9億8600万円の支払債務が消滅し、10 - 12月期末に退職者医療保険引当金を同額取崩し、特別利益に計上する。

これらの結果、当期損益は9億円の黒字を見込んでいたが45億円の赤字となる見通し。前年同期は34億円の赤字だった。
 
業績悪化を受けて期末配当は無配となる。

《レスポンス編集部》

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