ペダル踏み間違え暴走、前後退で2人が死亡

自動車 社会 社会

26日午後、大阪府大阪市南区内の市道で、民家敷地内の駐車場から進出したばかりの乗用車が暴走。隣接する飲食店に突っ込む事故が起きた。クルマは急激にバックしたが、この際に後方の自転車にも衝突。事故に巻き込まれた2人が死亡している。

大阪府警・港署によると、事故が起きたのは26日の午後1時40分ごろ。大阪市港区波除2丁目付近の市道で、民家敷地内にある駐車場から発進したばかりの乗用車が暴走。交差点を挟んで隣接する飲食店の建物に突っ込んだ。

クルマは店のカウンターを直撃。この付近にいた60歳の男性がクルマとカウンターの間に挟まれる状態となった。直後、クルマは後方に向けて急加速し、市道を自転車で通行していた71歳の女性に衝突。さらに前進し、飲食店横に路上駐車していたクルマにも追突している。

事故で負傷した男女は近くの病院に収容されたが、2人とも全身を強打したことが原因でまもなく死亡。路外で事故に巻きこまれた男性1人も打撲などの軽傷を負っている。警察はクルマを運転していた74歳の男を自動車運転過失傷害の現行犯で逮捕。2人死亡後は容疑を同致死傷に切り替え、調べを進めている。

男は右足が不自由で、事故当時に運転していたクルマは通常のブレーキ位置にアクセルを移し、その横にブレーキを設置した特殊改造を受けていた。また、2007年9月にも高槻市内でペダル踏み間違えによる暴走事故を起こし、同乗者に重傷を負わせていたことが後に判明している。

調べに対して男は「警察署に駐車禁止除外指定車標章の交付を受けに行こうとしていた」、「焦っていて操作を誤った」などと供述しているようだ。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース