D Artはヤマハのビックスクーター『マジェスティSG20J』をベース車両にした前二輪のトライク『HAGANE』を展示。一般的なトライクは後輪がふたつだが、前が二輪になっているのは珍しい。この車両は国産初となる前二輪トライクとのこと。
一見してすぐに普通のトライクと違うことがわかるため、展示車両は多くの来場者が写真撮影をしていた。存在感は抜群だ。D Artモデル製作部長・飯田氏の話では、HAGANEは車両を倒し込んで曲がるため、後二輪のトライクよりも機動性は高いと言う。さらに、よりバイクに近い乗り心地を提供できるので、走る楽しさも感じられるそうだ。そのため、車両を停車させると傾いた状態になる。長時間停車させる場合はセンタースタンドの使用を推奨している。
飯田氏は、「開発には2年くらい費やしています。元々は社長のひとことから生まれたプロジェクトなんですよね(笑)。開発で苦労したのは、量産化を念頭においてパーツを製作しなければならなかったところです。1台だけなら簡単に作れるんですけどね」と過去を振り返った。
気になる車両価格は、通常版が152万円。カーボンパーツやクリアーコートなどを施した限定モデル「HAGANE Premium」は225万円となっている。