トヨタ自動車は20日に取締役会を開き、豊田章男副社長(52)の社長昇格を内定した。正式就任は6月下旬の株主総会後となる。豊田副社長は同日午後、張富士夫会長や渡辺捷昭社長とともに名古屋市と東京で記者会見する。
豊田副社長はトヨタの創業者である豊田喜一郎氏の孫で、豊田章一郎名誉会長の長男。創業家の社長就任は14年ぶりであり、豊田副社長は11代目の社長となる。
今期(2009年3月期)の連結営業利益が赤字に転落する見通しとなるなど、戦後の経営危機以来の厳しい経営環境を、創業家の経営トップ起用で乗り切りを図る。