パイオニアがCES2009で出展したのは、昨年より発売していたモデルのマイナーチェンジ版。その主力となるのは2DINサイズのAV一体型ナビ・AVIC-F900BTと、6.5型VGAモニターを備えるPND・AVIC-F500BTの2モデル。
筐体は日本で発売している『楽ナビLite』『AirNavi』と共通であるが、Bluetooth機能は備えるものの、通信機能は一切装備していない。
AVIC-F900BTは、DVD/CDドライブを備えるAV一体型ナビであるが、シンプルなインターフェイスによって誰でも簡単に操作できるわかりやすさをウリとしている。なかでも音声コントロールは音楽と、Bluetooth接続された携帯電話のコントロールに絞り、より実用的なコントロールの実現を目指している。とくにあらかじめ指定されたコマンドではなく、ごく自然な発話内容でも認識できるシステムを採用。そのため、コマンドを覚える必要がなく、思いついたキーワードを発話するだけで操作ができるのだ。
欧米では音声コントロールへの関心が日本以上に高く、その使い勝手の良さは販売を左右するまでになっているという。また、交通情報やニュース天気予報などの受信はマイクロソフトが提供する『msn direct』が利用できる。カーナビ機能で追加されたのは3Dランドマークの表示機能。車線ガイドや進行方向の矢印案内など、基本機能は従来から継続されている。価格は1100ドル。ドライブをCDのみの対応としたF700は850ドルとかなりお買い得だ。
AVIC-F500BTは、F900BTからDVD/CDドライブなどを含むAV機能を省いたオンダッシュモデル。ナビ機能はF900BTと共通で、1200万件の施設データを備えたことで目的地をピンポイント検索できるのも同じだ。そのほかBluetooth機能や音声コントロール機能はそのまま搭載されており、『msn direct』にも対応。価格は600ドル。