住友金属、中国鋼鉄に安全体感教育を技術供与

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住友金属、中国鋼鉄に安全体感教育を技術供与
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住友金属工業は、中国の鉄鋼メーカーである中國鋼鐵(CSC)に対し、鹿島製鉄所と和歌山製鉄所で展開している「安全体感教育」に関する技術供与を実施したと発表した。台湾高雄市で安全体感教育施設が竣工し、開所式を行った。

安全体感教育施設は、製造現場における従業員への安全教育を目的に、住友金属と住友金属マネジメントが開発した体験型の教育施設。1997年に鹿島製鉄所に第1号の設備を設置した。翌年から社員への教育を開始し、順次関係・協力会社社員へと対象を広げ、現在では鉄鋼業界だけでなく、自動車業界、エネルギー業界など、幅広い産業分野から受講者を受け入れている。
 
2008年には受講者数が12万人を突破し、効果的な教育プログラムとしての認知が広がっている。施設のある茨城県と和歌山県以外からも受講希望があり、安全体感教育設備を装備した車輌を用いた出張教育も全国各地で行っている。
 
今回、住友金属はCSCに対し、安全体感教育設備の図面と教育マニュアルを提供するなど、技術供与を実施する。CSCに建設された安全体感教育施設には、高所、回転体、玉掛、電気の危険を体感できる設備を設置、体験型の教育プログラムを用意する。今後、CSCの社員がこれらのプログラムに沿って受講するほか、CSCで講師となる技術者5人が、昨年秋に鹿島製鉄所の施設で指導方法についての教育を受けた。
 
住友金属は今後もプログラムの拡充や講師育成などの支援を行っていくとしている。

《レスポンス編集部》

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