イタリアからカロッツェリアが消える!…ピニンファリーナ、生産から撤退

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経営再建中の伊ピニンファリーナは12月31日、創業一族が株式を手放すことで銀行団と合意に達した。また2011年をもって現在の受託生産事業から撤退することも明らかにした。

従来ピニンファリーナ家は、一族の投資会社ピンカー社を通じピニンファリーナ全株式の50.6%を所有していたが、それらすべてを09年3月までに銀行団に担保として提供する。これによりピニンファリーナ家の持株比率は別企業を通じて保有する5%未満に低下することになり、1930年以来78年間続いた創業家支配に終止符が打たれることになった。

さらに現在トリノで行なっているフィアット車(アルファロメオ『スパイダー』、『ブレラ』)とフォード車(フォーカス『CC』)の生産も2011年の契約満了をもって打ち切り、受託生産事業から事実上撤退する。08年初めのベルトーネ倒産に次ぐ生産終了で、これによって大メーカーの受託生産を行なえる大規模カロッツェリアはイタリアから消滅することになる。

いっぽうで08年10月のパリモーターショーに参考出品された仏ボロレ社との共同開発による電気自動車『Bゼロ』については、11年発売を目標に開発を続ける。また比較的堅調なスタイリング / エンジニアリング部門は、09 - 11年の業績推移を見極めたうえで今後の経営戦略を練り直す。

ピニンファリーナは約6億ユーロの負債を抱え、サンパオロ銀行をはじめとする銀行団によって再建が急がれていた。今後は銀行団および仏ボロレ社、インドのタタ社など主要株主によって、経営の舵取りが行なわれると思われる。

なおこれらが正式発表されると、ミラノ証券取引所ではピニンファリーナの倒産が回避されるとの見通しから、同社株は一時前日比13.6%の急騰を見せた。
《大矢アキオ》

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