貴重な新生児用救急車、路外で横転大破

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9日朝、北海道滝上町内の国道273号を走行していた旭川厚生病院所有の新生児用救急車が路外に逸脱。約3m下に転落する事故が起きた。車両は横転し、乗っていた4人が重軽傷を負った。搬送予定の妊婦は別の救急車で病院に向かった。

北海道警・紋別署によると、事故が起きたのは9日の午前7時50分ごろ。滝上町滝ノ上原野付近の国道273号を紋別市方向に走行していた旭川厚生病院所有の新生児用救急車が道路左側の路外に逸脱。約3m下まで転落し、その弾みで横転した。

救急車は大破。事故当時は4人が乗車していたが、59歳の男性運転手が頚椎損傷などの重傷。医師や看護師3人が打撲などの軽傷を負い、全員が旭川市内の病院に収容されている。搬送予定の妊婦については別の救急車(通常型)が対応。遠軽町内の病院に無事搬送された。

現場は片側1車線。路面は凍結(ブラックアイスバーン)状態で、非常に滑りやすい状態だった。

事故を起こした救急車は保育器などを車内に装備した新生児用。紋別市内の病院から「入院中の妊婦に切迫早産の可能性あり」との通報を受けて出動していた。道北地方に配備されている新生児用救急車はこの1台のみ。代替車両を早期に用意できる見込みは薄いという。

《石田真一》

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