NTN、軽量・低発熱化した等速ジョイントを開発

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NTN、軽量・低発熱化した等速ジョイントを開発
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NTNは、FR車や4WD車のプロペラシャフト用に、高効率・低発熱10個ボール等速ジョイント「HELJ」を開発した。

FR車や4WD車のプロペラシャフトには、高速回転での安定性を高めるため、回転方向のガタが小さく、軸方向に摺動可能なクロスグルーブ型等速ジョイントである「LJ」が多く使われている。最近では、車両の高機能・低燃費を目的にプロペラシャフトも軽量・高効率化が要求されており、加えて空力特性を良くするためのアンダーカバー装着など、プロペラシャフト周辺の放熱特性の悪化から、等速ジョイントの低発熱化も求められている。

今回開発した製品は、現行品である「HLJ」に対し、ボール径を小径化し、HLJでは6個だったボール数を10個として、軸線に対するボール転動溝傾斜角を低角度化した。これらによりプロペラシャフト用等速ジョイントとしての強度と耐久性を維持したまま内輪・外輪・ケージの幅寸法を小さくすることが可能となり、軽量化を実現した。

さらに内部設計の最適化により、ボールが軸方向に移動する際の抵抗を減少させることにも成功、トルク損失低減(高効率化)と低発熱化を実現したとしている。

自動車に対する高機能・低燃費化の要求が高まる中、これらのニーズに応えるプロペラシャフト用等速ジョイントとしてグローバルに展開していく。

《レスポンス編集部》

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