シャープ、液晶パネルの生産体制を再編

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シャープは、大阪府堺市に建設中の液晶パネル新工場の稼動を見据え、テレビ用大型液晶パネルを生産している亀山工場(三重県亀山市)、中小型液晶パネルを生産している三重工場(三重県多気町)と天理工場(奈良県天理市)の生産体制を2009年1月から再編すると発表した。

堺市に建設中の世界最大第10世代マザーガラスを採用する液晶パネル新工場は、外観がほぼ完成、現在、装置の搬入を開始しており、当初計画通り2010年3月までに稼動する。

一方、同社は液晶パネル工場の競争力を高めるため、減価償却をほぼ終えている天理や三重の各生産ライン、第6世代マザーガラスを採用した亀山第1工場の生産ラインの特長を活かした液晶パネル工場の再編を検討してきた。現在の市況環境は液晶パネルの余剰感もあり、既存の液晶パネル工場の再編に着手する最適なタイミングと判断したとしている。

テレビ用大型液晶パネルについては、第8世代マザーガラスを採用した亀山第2工場で集中生産する。堺の新工場と合わせてテレビ用大型液晶パネルの競争力を強化する。

中小型液晶パネルは、三重(第1・第2・第3)工場と天理工場で生産しているが、これらの工場の一部液晶パネルの生産を、亀山第1工場に移管する。

三重・天理の各工場は、順次、生産品目やパネルサイズの適正化を進める。減価償却をほぼ終えた、三重第1工場・天理工場の一部の生産ラインは閉鎖する。

《レスポンス編集部》

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