日本自動車部品工業会は「2008年度中間期の自動車部品工業の経営動向」をまとめた。それによると集計対象85社の上半期の業績は、北米市場の不振により売上高が前年同期にくらべ1.1%の増加にとどまった。また小型車シフトや原材料高が利益を圧迫し、純利益は26.2%の減少となった。
85社の合計の売上高は10兆9045億円。アジア地区の売り上げは前年同期比10.7%増の1兆6459億円となったが、米国市場の不振を受け、北中南米地区が同13.4%減の1兆9773億円となった。
営業利益は北米市場の不振と高収益の大型系車種の販売が特に落ち込んだこと、原油高・原材料高により前年同期にくらべ21.3%減の5379億円、経常利益は同17.7%減の5867億円だった。
下半期は米国市場が一段と悪化していることや、新興国地域の自動車販売も減速しており部品企業のさらなる業績悪化が懸念される。